粉砕者の日記

昔ながらの観光地、プロレス、寄席、映画、職人芸、人間の業、怪しいモノに目がない団塊ジュニアの日記

プロレススーパースター列伝「ブロディ編」

Kindleで99円だったので、思わず購入!

振り返ると、私がプロレスを好きになったのは、このマンガの影響が大きかったと思います。

歳の離れた兄が外国人レスラーと梶原一騎の大ファンだった影響で、物心ついた時にはスーパースター列伝が家にあり。

ブッチャー、ファンクス、マスカラス、BI砲などなど、主だったスターたちの情報は、テレビよりも先にマンガで知りました。

中でも、心ときめいたのがこのブロディ編。

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新聞記者とキングコングというキャリアギャップに、完全にやられました。

家族から「文明的な仕事に就いてほしいと要望された」とのエピソード自体がたまらないというもので。文明的って!

ブロディのハンチング&ネクタイ姿も最高。

 

試合で印象的なのは、やっぱりフリッツ・フォン・エリックとの師弟対決でしょう。

エリックのホテルに泊まり、エリックのレストランで食事して、エリックの団体でプロレスした後は、エリックの銀行から小切手を支払われるという、まさにエリック帝国。

試合では、必殺のアイアンクローをいかに防ぐかがキーポイント。誤爆により、レフェリーが大流血するシーンには、背筋が凍りましたよ。

原田久仁信先生の筆圧も強い!

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打倒エリックを成し遂げたあと、恩返しに息子たちを鍛える我らがブロディ。自身の肉体を実験台に、よりによってクローの鍛錬!

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いやはや、いつ読んでもブロディ編は最高。

フィクションとノンフィクションの狭間を漂い、突飛ながらもやけにリアリティ溢れる人間模様。

これぞ梶原イズムの真骨頂なのです。

久しぶりに贅沢な時間を過ごしましたー。

さあて、カブキ編を買うか!