粉砕者の日記

昔ながらの観光地、プロレス、寄席、映画、職人芸、人間の業、怪しいモノに目がない団塊ジュニアの日記

2022-01-01から1年間の記事一覧

【2022年】MY BEST エンターテイメント

今年の私的1位は『野球部に花束を』でした。高校の部活という大好きなジャンル、それ以上に革新的すぎる小沢仁志の起用法が素晴らしく。主題歌が電気グルーヴということも高評価。 『MONDAYS』も甲乙つけ難く。シナリオの完成度は言わずもがな、円井わんとい…

【THE FIRST SLAM DUNK】井上ファン感涙

早速、観てきました!直撃世代の贔屓目を抜きにしても、あらゆる意味で傑作だと思いました。 第一に「あの絵」が動いているという感動。そして、山王戦の「新たな解釈」と「後日談」。 井上雄彦がまたスラムダンクを描いてくれたというだけでも震えるほど嬉…

【MONDAYS】働く人たちに贈るラブレター

副題は「このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」です。何か映画でも観ようと思い、たまたま上映時間がちょうど良かったことからチケットを購入。つまり、何の予備知識もなく観ました。 …衝撃的に面白かった!こういうことがあるから「気まぐれ…

【さかなのこ】のんがリアルに演じるパンキッシュ・ムービー

知人に勧められて観ました。 実は、観る前、少しネガティブに捉えてまして。決して脚本家云々の話ではなく。(私は “これはこれ” “それはそれ” 派)さかなクンの半生を映画化することに、しかも女性である「のん」が演じるということに、突っ込みどころのな…

【サバカン】竹原ピストル&尾野真知子だけでも一見の価値あり

少し前に観に行きました。いやあ、本当に良い映画でしたー。あまりまとまっていませんが、取り急ぎ感想を。 舞台は80年代の長崎県長与町。小学生2人の「忘れられない夏休み」を描いた、まさに和製スタンド・バイ・ミーです。何しろ、主人公は自身と同世代。…

【野球部に花束を】今、最もパンクなのは「部活」だ!

予告編を観て以来、何となく気になっており。高校の部活、小沢仁志、電気グルーヴなどなど、脳内フックに引っ掛かってくるキーワードばかり。ということでお盆の最中、ひとりで観てきました。果たして…これは紛れもない傑作!昨年夏に『いとみち』を観た時に…

【トップガン マーヴェリック】ビバ!80's!

ついに鑑賞しました。 実は86年のトップガンをよく覚えておらず。ゴールデン洋画劇場で観た気はするのですが。ほとんど思い入れがないため、映画館に行く気力が湧かなかったのです。とはいえ、あまりに多くの人から勧められるので、渋々、足を運んだ次第。 …

【バケモノの子】日本アニメとミュージカルの融合

四季劇場「秋」に行ってきました。映画を観ておらず、どんなストーリーかも分からない中でしたが、四季ならば間違いなかろうと。 父と子、そして巣立ちの物語。冒頭からエンディングでの感動が予感されて目頭が熱くなり、案の定、終盤は涙が流れっぱなし。歳…

【ベルファスト】紛争とノスタルジー

アカデミー関連で興味を持ち、観てきました。1960代末の北アイルランドが舞台。日常の暮らしが少しずつ壊れていく様子を「子どもの目線」から描いた、とても硬派な作品です。 観終わった感想は「映画を観たー!」。モノクロなのに美しい映像、登場人物の喜怒…

【コーダ あいのうた】普遍的な巣立ちの物語

観てきました!何しろ、ミーハーなものですから。 聴覚障がいの家族の中で育った女子高生(健聴者)が、歌を通じて「外の世界」と「家族」の狭間で葛藤し、そして自分の道をみつけていく「巣立ちの物語」。 とてもベタなあらすじですし、聴覚障がいを扱った…

【Ribbon】監督・脚本・主演、のん

新宿まで観に行きました。監督・脚本・主演、のん。あまちゃん、この世界の片隅に、から多大な影響を受けた者の務めとして、観ておかなければならないだろうと。 物語は、コロナ禍で卒展が中止になり、漠然と自粛の日々を過ごす美大生が主人公。シーンは、大…

【江口寿史RECORD展】ひばりくんの凄み

最近、仕事でちょくちょく渋谷に行きます。何度行っても、駅のラビリンスぶりに閉口。街や人々の浮かれ方含めて、少し苦手です…。 ただ、昨日は心底ワクワクして渋谷へGO。江口先生のジャケットデザイン展示会です。 子どもの頃から、そのイラストの完璧さ、…

【空也上人と六波羅蜜寺】日本を代表する仏像アート

少し前に行ってきました!それこそ中学時代から「空也上人像」の大ファン。南無阿弥陀仏という言葉の一つ一つが仏像になったという逸話を、彫刻として見事に表現。その思想性と芸術性の高さにノックアウトされ続けてきました。 果たして今回、生・空也上人像…

【楳図かずお大美術展】日本アート史に残る天才

六本木ヒルズに行ってきました。間違いなく、100年後の美術の教科書に載る人。あらゆる意味で、圧倒的な才能です。 新作となる絵画(その数なんと101枚!)を観て、あまりの凄さに何度となく仰け反りました。85歳にして衰えぬ創作意欲とクリエイティブ。これ…

【前科者】リリー・フランキーの存在感

予告編を観て興味を持ち、鑑賞してきました。直観的な感想は「よくできたヒューマンドラマ」。 加害者の更生と被害者の心情。加害者自身が、かつての被害者という負の連鎖。容易にセーフティネットが破れる現状(良くも悪くも担当者の熱意や職務意識に依存す…

【ドライブ・マイ・カー】エンタメと文芸の狭間

今更ながら観てきました。結構、ミーハーなものですから。 きっと、いやかなり良い映画なんだろうな…と。とても長い作品にも関わらず、最後の最後までどうなるか分からずにドキドキしましたし。どんなに近しい人であっても、その人の全てを理解するのは不可…

【恋はくえすちょん】ストリーミングの罠

最近、音楽ストリーミングサービスを利用し始めました。ワイヤレスのイヤホンも買い、Bluetoothで接続して聴くという、若者的な流行に乗りまくっています。最近のサービスは便利なもので、私の趣味嗜好に合わせて、勝手にマイベストを組んでくれます。本日は…