粉砕者の日記

昔ながらの観光地、プロレス、寄席、映画、職人芸、人間の業、怪しいモノに目がない団塊ジュニアの日記

【プリズナーズ・オブ・ゴーストランド】日米D級マニア向けカルト映画

鬼才・園子温のハリウッドデビュー作!
しかも、主演はニコラス・ケイジ
そして、映画レビューサイトは衝撃の1点台!


地獄でなぜ悪い』が心のNo.1作品である私にとって、ここで観に行かないのは敵前逃亡に等しく。
意を決して、映画館へ足を運びました。


いやはや、清々しいほどのD級感!
でも、園子温は脚本を書いてないんですよね。
米カルト映画のプロデューサーや脚本家たちが、園子温ニコラス・ケイジを使って表現したかった作品…という感じなのでしょうか?
日本的な表現にそこそこの悪意があって、これはこれで面白かったです。
お札のことを「アメリカ」と呼んだり、など。
(一部の表現は批判殺到でしょうけど…)


サムライをメカニックに表現してみたり、日本メーカーのバイクと日本刀を組み合わせたり、デコトラのカーチェイスなどがあれば、評価は全く違うものになった気もします。
でも、そういうものは一切無いんですよね。
きっと、製作費の大半がニコラス・ケイジソフィア・ブテラのギャラに充当されたんだろうな…なんて邪推しつつ。
ちなみに坂口拓は、これを機にハリウッドから引っ張りだこになってもおかしくない熱演でしたー。


こんなカルト映画でハリウッドデビューを果たすところに、園子温なりのカタルシスがあるのかも…なんて思いながら、エンドロールを眺めました。
劇場から出たら、老夫婦が激しく喧嘩しており。
そりゃ、普通の映画ファンは激怒すると思います。
ニコラス好きか、「こりゃひどいわ」とニンマリできる人以外は避けたほうが無難ですねー。

当然ですが、私は全く後悔してません!

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