粉砕者の日記

昔ながらの観光地、プロレス、寄席、映画、職人芸、人間の業、怪しいモノに目がない団塊ジュニアの日記

【リスペクト】ソウル界の女帝の一代記

少し前に観てきました。
ブルース・ブラザース好きとしては、この映画の鑑賞は義務だと捉えています。

果たして、ジェニファー・ハドソンの歌唱力が凄まじく。心を揺り動かすリズムと声は、まさにソウル。何ともなしに、なぜか涙腺が緩みました。
ズズッと音がしたので横を見ると、隣の席に座る初老のおじさんも号泣。

ストーリーに関しては、日本人としては共感ポイントが少ないかもしれません。
黒人、女性の権利、児童虐待、DV、親の束縛、離婚、依存症…などなど。
アメリカで問題だと言われていることが網羅されてギュッと詰まったとの印象。身につまされる要素は少なく「何か大変だな…」と少し距離を置いてしまいました。
ショービズの光と影というテーマは大好きなのに、あまりにも問題側に寄っていて。スターダムに登りつめた時の解放感がもう少し強めだと良かったのですが。

とはいえ、音楽が物語の暗さを凌駕しています。というか、それがゴスペルやソウルといったものの本質なのかもしれません。暗く辛い人生だとしても、明るく前向きに歌って過ごそう…という。
とにかく、音楽だけでも十分に元が取れる作品。

鑑賞後、すぐに思ったのは「和田アキ子を主人公にした日本版を観たい」。ゴッドねえちゃん役を誰にするか、考えるだけでも興奮します。

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