コロナ影響下の暮らし
ここで、流行りのリモートワークをしている。
居住性よりも職場からの近さを優先して3年前から住んでいるが、よもや世の中がこんなことになろうとは。
今だったら、多少遠くても1DKぐらいの広さを優先するだろう、間違いなく。
とにかく狭い。
ベッド、デスク、その間に置いたリクライニングチェア。
これで部屋のスペースはほぼ埋まっている。
ここに1日23時間ぐらいいるので、センシティブな人であれば、まいってしまうことだろう。
自分が大雑把な性格であることに感謝だ。
私は人付き合いに前向きじゃないので、部屋の狭さ以外、今の生活への不満は少ない。
むしろ、以前と比べたら、まるで天国かと思うレベルでストレスが減った。
朝の満員電車、同僚たちとのコミュニケーション、クライアント企業への訪問、夜や休日の「付き合い」。
コロナ禍を言い訳に全て無くなった。
でも、幸いにして仕事は無くならなかったし、むしろ仕事自体は増えている。
つまり、コアの仕事に付随していた「慣例」が綺麗さっぱり無くなったということだ。
これらの「付き合い」や「慣例」を煩わしく思っていた私にとっては、とても生きやすい時代になったわけだが、一方で「付き合い」や「慣例」を仕事にしていた業種・人たちは、まさに地獄だろう。
歓送迎会で使う居酒屋。
お土産や贈答品を買う百貨店。
お得意様に行くために新調するスーツや靴。
パーティーを開催するホテル宴会場。
全てが消滅しそうになっている。
世の中の主語が「相手」から「自分」に大きく転換したイメージだ。
相手を慮り、世間体を大切にする日本社会が、ここまで大きく転換するとは、1年前までは思いもつかなかった。
ひとりを苦にしない私は全く問題ないが、人との関係性に依存するタイプの方は生きづらい世の中だろうな…と同情する。
私が天国すぎるのは申し訳ないので、せめて居酒屋とかバーといった「付き合いの場」は、早く正常化してほしいな…と願うところだ。
居酒屋に行きたいと思うことは少ないが、居酒屋が繁盛している下町の景観は大好きなので。