粉砕者の日記

昔ながらの観光地、プロレス、寄席、映画、職人芸、人間の業、怪しいモノに目がない団塊ジュニアの日記

【THE FIRST SLAM DUNK】井上ファン感涙

早速、観てきました!
直撃世代の贔屓目を抜きにしても、あらゆる意味で傑作だと思いました。

第一に「あの絵」が動いているという感動。
そして、山王戦の「新たな解釈」と「後日談」。

井上雄彦がまたスラムダンクを描いてくれたというだけでも震えるほど嬉しいのに、今の井上雄彦の視点を注入してくれたわけで。
井上ファンにとっては感涙ものですよ。

山王や陵南との試合は完成されているんです。
今までも、今も、そしてこれからも、初めて接する読者たちをすべからく感動させてしまう、普遍性のある物語なんです。
言うなれば、古典落語のようなもの。
完成されているだけに、そこに参加していた様々なキャラクターの目線になることで、定番なのに新しい気づきを得られます。
今回は宮城リョータの目線で心身の成長を追体験しました。

声優や名シーンのカットなど、かなり賛否があるようですが、私は全く気になりませんでした。
過去の原作やアニメを忠実に再現するだけであれば、井上雄彦が監督をする意味がありませんから。
マーケティングも大切ですが、それよりも作家が何を表現したいのかのほうが重要です。
今回は「喪失と再生」だったのでしょう。

THE FIRSTというからには2ndもあるのではないかと勝手に期待しています。
(それだけに今回は商業的に成功してほしい)
花道、流川、三井、赤木、木暮…。
それぞれの目を通じた山王戦や陵南戦を体感したいものです。

それにしても、改めて井上雄彦は天才だと実感。
絵が凄くて、キャラもストーリーも創れて、何と映画監督までやってのけるという。
バガボンドの映画化も切に望みます。
やっぱり、その前に陵南戦かな。
「あいつも3年間 がんばってきた男なんだ」
を映画館で観たい!

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